アトピーと飲料水の関係、気になります。
アトピー性皮膚炎を完治に到らせる治療法はいまだに確立されていません。
それはこの病気が未だに解明されていない部分が多いからです。
しかし、ストレスが大きな引き金の一つである事は分かっています。それ以外にも環境から受ける影響が大きいのではないかと指摘する研究者もいます。
一言で「環境」と言ってもあまりに広義なため適切な説明が出来ないと考える人もいるでしょう。
しかし私たちは日本で暮らしている、つまり共通の社会インフラの中で生活していると考える事が出来ます。例えば蛇口をひねれば飲料水が出てきます。壁のスイッチを入れれば電気が付く暮らしをしています。
こうした環境の中にもアトピー性皮膚炎を引き起こす原因が隠されているとしたら。。。実は先ほど紹介した水道水、これがアトピー性皮膚炎の発症リスクを高めているという意見があるのです。
浄水の際消毒に使われる塩素やオゾン、これを体内に取り込んだり皮膚に接する事でアトピー性皮膚炎が発症しやすくなると考えられているのです。
日本の水は世界一安全だと言われていますが、アトピー性皮膚炎の人がシャワーノズルを塩素除去タイプのものに変えたり、水道に浄水器を付けた所アトピーが軽減したという例があります。
これらは研究段階とはいえ「水」を巡る環境がアトピー性皮膚炎発症リスクの一つだという疑いがかけられているわけです。
高度経済成長以降、大気汚染や水質汚濁で私たちを取り巻く環境は随分変化しました。ダイオキシン、トリハロメタンは10数年前に大きな社会問題となり、つい最近ではPM2.5が問題視されました。
また、杉花粉や檜花粉が急に凶暴化して花粉症は深刻な問題となっています。このように健康に悪影響を及ぼす物質の事を環境ホルモンと言います。
一説によれば高度経済成長期に生まれた子供にアトピー性皮膚炎の発症率が高いのは、当時の環境破壊問題や有害な食品添加物問題の影響です。環境ホルモンを体内に取り入れた母親の母乳を飲んで育ったり、粉ミルクに含まれる添加物や衣類を洗濯する洗剤に含まれている成分の刺激に負けてアトピーを発症する子供が多かったのだとと考える研究者もいるのです。
その結果の是非はまだ出されていませんが、ストレスがアトピーの大きな危険因子だとするとストレスを受けやすい環境に暮らしていればアトピー性皮膚炎発症のリスクが高まっても不思議ではありませんね。
いずれにしても環境がアトピー性皮膚炎にとって少なからず影響を与えているのは間違いないようです。
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ただし、全体的な免疫機能の低下がアトピー症状軽減の理由ですから他が健康な場合は高齢者でもアレルギー症状は持続すると考えた方が良いでしょう。
そもそも、大人がアトピー性皮膚炎になる一番大きな原因は何でしょうか。
一般的には、ストレスと生活習慣の乱れだとされています。そのため、特にストレスと睡眠不足はアトピー性皮膚炎の大敵となります。普段からストレスをためがちな人は注意した方が良いでしょう。
また、アトピー性皮膚炎はアレルギー性疾患ですから皮膚の水分量のコントロールが上手く行かないと発症するリスクが高くなります。
更に睡眠不足が重なると皮膚が荒れがちになりますので、アトピー性皮膚炎を発症するリスクが高まる事になります。
それからストレスは全身の血管を収縮させる作用があります。日々ストレスを感じている状態では血管が四六時中収縮している事になり、全身に回る血流量が低下してしまいます。
この血管の収縮状態が慢性化するとどうなるのでしょうか。
血管の収縮が慢性化すると、体内の代謝活動(細胞の入れ替わり)が正常に機能しない事になり、ひいてはアトピー性皮膚炎を始めとして様々な生活習慣病の発症リスクが高まります。
そのため大人のアトピー正皮膚炎の予防と改善には、ストレスコントロールをどうするかが重要な鍵を握る事になります。
アトピー性皮膚炎の治療は基本的にアレルゲンを遠ざけ、スキンケアを行い、現在起こっている皮膚症状に対しては外用薬や内服薬を処方するという対症療法ですが、ストレスコントロールを目的として心療内科や精神科などで心理カウンセリングを受ける事で症状が軽減するという例もあります。
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特に乳幼児は皮膚が薄く、体内の免疫機能もしっかりと確立されていないため、この時期に発症する事が多いとされています。
本来乳幼児の免疫機能は母乳に含まれるラクトフェリンなどの成分によって強化されていきますが、母乳で育てられる割合が少なくなった高度成長期以降にアトピー性皮膚炎を発症する子供の数が増大している事からも母乳による子育ての重要性が見直されはじめています。
実際に戦後からみられる乳幼児のアトピー性皮膚炎の発症時期は離乳食による食物アレルギーから始まっている事が多いとされています。
これも本来母乳から得られる免疫力強化物質を十分に摂取出来ていない事が原因ではないかと考えられているのです。
そしてこの時期に強いアトピー性皮膚炎を発症している場合、小児ぜんそくやアレルギー性鼻炎などを合併しているケースが多いという報告もされています。
更に考えられる原因因子としては乾燥肌が挙げられます。赤ちゃんの肌は瑞々しくてつるつるしているというイメージがありますが、実は汗腺が十分に発達していない赤ちゃんの肌は乾燥しがちです。
また成長期にはホルモンのバランスが一時的に崩れるため皮脂のバランスも崩れ乾燥肌になりやすくなります。
乳幼児期にはよだれや食べ物の汚れが付いた時に皮膚を強く擦る事で皮膚炎を起こしやすくなり、成長期には外気やホコリ、ハウスダスト等の刺激からアトピー性皮膚炎を発症しやすくなると考えられています。
このように子供にはアトピー性皮膚炎の発症リスクが大人よりも遥かに多いので、患者数も多くなるのです。
ただし、これまでにも説明してきた通り、子供のアトピー性皮膚炎は成長と共に自然消滅していく事が多いのですが、ストレスが大きな社会問題となっている現代では大人になってからもアトピー性皮膚炎を発症するケースが増えていると言われています。
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アトピー性皮膚炎とよく似た症状を引き起こす病名として広く知られているのが
蕁麻疹(じんましん)ですね。
ところで、
アトピーと蕁麻疹の二つの病名の違いについて、あなたは正しく理解出来ているでしょうか?
この章では間違いやすいアトピー性皮膚炎と蕁麻疹の違いについて説明していきましょう。
結論から言うと
アトピー性皮膚炎とはアレルギー由来の皮膚炎の総称の事。
蕁麻疹は同じくアレルギー性疾患ですが蚊に刺された様に盛り上がる発疹が出来る病気です。
蕁麻疹の場合、この発疹の事を膨疹(ぼうしん)と呼んでいます。
アトピー性皮膚炎も蕁麻疹も全身に出来る皮膚症状でアレルギー性疾患ですから勘違いされやすいのですが、膨疹(ぼうしん)が出来た場合、特に蕁麻疹と呼ぶと覚えておけば良いでしょう。
アトピー性皮膚炎の場合は小さな湿疹だったり帯状疱疹でもアレルギーに由来するものであれば使われる病名と言う事になります。
それではここで蕁麻疹が出来るメカニズムについて説明しましょう。
少し医学的な説明になってしまいますがお付き合い下さい。
蕁麻疹を引き起こす原因物質の事をアレルゲンと呼びます。
(これはアトピー性皮膚炎も同じですね)
このアレルゲンが皮膚に接触したり体内に取り込まれるとそれに対抗するためにIgE抗体という物質が作られます。
このIgE抗体が白血球からヒスタミンなどの物質を作り出し、それが皮膚にたまることで次第に盛り上がっていきます。これが蕁麻疹の正体です。
この時白血球の中でも特に肥満細胞からヒスタミンが作られやすい傾向があるという事が判明しています。
つまり、蕁麻疹を起こしやすい原因因子として肥満が挙げられるという事になります。
肥満細胞は痩せている人でも持っていますが、
太っている人は肥満細胞の数が多いので蕁麻疹を起こしやすいという事になります。
アレルギー体質で太っている人は注意しましょう。